
泣く泣く捨てていたお気に入りの器が金継ぎを施すことでまた食卓に並びます。
この嬉しさを広めたい気持ちと忘備録としてこのページを作りましたが、私自身は先生に教えてもらい、フォローしていただきながら金継ぎをしていますので、載せている内容に不足があると思います。興味が出てきたらもっと調べてみてくださいね。
金継ぎ(きんつぎ)は漆(うるし)を使います。
人によってはちょっと皮膚についただけで全身がかぶれてしまうことも・・・。しっかり準備をしてから作業に取り掛かります。
このページの「もくじ」はこんな感じ
必要なもの
アルコール/ウエス/生漆/弁柄漆/ヘラ/テレピン油/ガラス盤/筆/耐水ペーパー#1000またはクリスタルまたはトクサ/あて木/真綿/あしらい毛棒/金消し粉(磨く場合は金丸粉)
始める前に
- 皮膚を出さないよう長袖を着るか、腕カバーをする
- ゴム手袋をする
- 髪の毛は邪魔にならないようにする
- 新聞紙などを敷いて作業
- ガラス盤はアルコールでふき油分を取り除く
- 筆は使用前にアルコールで油抜きをしティッシュでおさえる
耐水ペーパーでやする
金を継ぐ部分を耐水ペーパー(#1000)またはクリスタルでやする
【絵漆をつくる】
- 生漆に弁柄漆を混ぜ、10分くらいよく練る
生漆1:弁柄漆1
絵漆を塗る
器のホコリを取り除き筆で塗り乾燥させる
※薄からず厚からず均一に塗る
※絵漆の粘度が硬い場合はテレピン油を混ぜる
金をつける前に(い)(ろ)を2、3回繰り返すと仕上がりが綺麗になる
絵漆の乾き際に金粉を蒔く
10~40分置き、乾き際に金粉を蒔く
- 金粉を毛棒につけ指を動かしながら粉を振り落とす
- 毛棒で粉を掃き寄せる
※毛棒の毛先に漆を付けないように! - 真綿に少し金粉を付け擦り付ける
乾燥させる
1週間以上乾燥させる
※2日目以降は少し湿度の高いところに置くと良い
【乾燥】
漆は科学変化で乾き、乾燥には湿度と温度が必要です。
温度20~25度、湿度70~75度が良条件
早く乾きすぎても遅すぎてもよくありません。必ず乾いてから次の工程に進みましょう。
固める
- 生漆をテレピン油で希釈して筆で塗る
- ティッシュで押さえるようにしっかり拭き取る
※拭き残しがあると茶色になる
※こすらない!
乾燥して完成
使用は3週間以上置いてから
金継ぎをした器は電子レンジ・食洗機は使えません